これはどのような職種でもそうですが、仕事というものは信頼がなくては、付いてこないものです。

 仕事のクオリティーへの信頼、人間性への信頼、資金力への信頼など、いろいろな信頼があると思います。

 特に探偵業界は横のつながりが強く、調査内容によっては人手が欲しい時や、別の現場と重なった際に、知り合いの探偵社に調査依頼することは頻繁にあります。その逆もあります。どちらも信頼があって成り立つものです。

 また、ごくまれに依頼者が数社に同じ依頼をすることがあります。同時にではなく、A社に頼んで成果が上がらなかったので、弊社にお願いしたいといったケースです。

 その際に依頼者の口から必ず出るのが、A社がいかにダメな調査会社かというものです。A社は依頼者の信頼を損ねた結果、継続するはずだった仕事を失い、横のつながりも失っていくことは明らかです。

 依頼者と調査の中断に同意することによって、当然その調査費用は契約時よりは減額になることもありますが、それでも調査中断を申し出ることがあります。

 シロフラグが立ったかどうかの判断は非常に難しいところですが、行動や人間性などから確率的に判断しています。

 ※詳しくは企業秘密になりますので、説明は割愛させていただきます。

調査を中断する、不倫・浮気現場で多い
依頼者の妨害行為とは?

 調査中断理由の17%ほどは、依頼者が調査を妨害したり、中止を依頼してきたときです。

 基本的に交わした契約書の内容に則って調査を進めていきますが、調査期間の途中で「依頼者からの強い要望」により調査を中断することがあります。

 その多くは、調査員からの途中報告に対して逆上した依頼者が、浮気の現場に乗り込んできてめちゃくちゃにしてしまうというケースです。