bot(ボット)というのは「ロボット」から来た言葉で、もともとは事前に設定しておいた一定の処理やタスクを自動で行うプログラムのこと。SNSにおけるbotアカウントとは、事前に設定しておいたツイートを定期的に自動投稿したり、話しかけると自動応答したりするものを指すのだが、特にtwitterでは、「bot」を名乗りながら、コンテンツ更新を手動でしていると思われる妙なアカウントも相当数存在する。

かわいい動物写真を集めたInstagramのアカウント(左)と、面白動画を集めたTwitterのアカウント(右)かわいい動物写真を集めたInstagramのアカウント(左)と、面白動画を集めたTwitterのアカウント(右)

怪しいbotアカウントを
フォロー・RTしてはいけない3つの理由

 なぜこうしたbotアカウントをフォローしてはいけないのか? その理由は3つある。

 一つめは、こうしたアカウントが投稿しているのは、ネットのどこかから探してきた盗用画像だから。法(著作権)の問題である。

 撮影した本人以外が許諾なく画像や動画などをSNSに掲載することは、著作権法が定めている「複製権」の侵害となる。それをRTしたりフォロワーになったりというのは、無断転載を助長、つまり法の侵害を助けているようなものといえるだろう。

 二つめとしては、収奪されたコンテンツで衆目を集める者がいることで、自らかわいい動物たちや面白画像を掲載してくれたオリジナル作者のモチベーションを奪う点が挙げられる。

 写真を無断転載・盗用されることに悩む作者(動物の飼い主)は少なくない。気力のなくなった作者は新しく画像や動画が撮れても、SNSに公開したいと思わなくなっていく。オリジナルの画像がなくては、そのかわいい画像、おもしろ動画を見ることは誰にもできないのだ。