新型コロナウイルスの感染再拡大が米国人の消費意欲をそいだとしても、製造業は好調を維持する可能性が高い。これは当然ながら、部品と労働力を確保できることを前提としている。米供給管理協会(ISM)が1日発表した8月の製造業景況指数は59.9となった。7月の59.5から上昇し、過去平均と比べて高い水準を維持した。50を上回る水準は業況の拡大を示唆している。製造業の活況ぶりは消費動向に関する最近のニュースと対照的だ。コロナ変異株「デルタ株」による感染症患者数や入院者数、死者数の急増を受け、人々は先行きに不安を強めている。米ミシガン大学が発表した8月の消費者信頼感指数は前月比で急低下した。全米産業審議会(コンファレンスボード)の消費者信頼感指数も同様の結果となった。消費も鈍化したようだ。人々は再び、レストランでの飲食や航空便の予約などを控えるようになっている。
米製造業、消費減でも好調維持へ
ISM景況調査が示唆、ただし部品と労働力の確保が前提
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