半導体企業と自動車業界は、半導体チップの供給不足や自動車が一段とデジタル化しているとの認識を背景に、協力を加速させている。チップ不足が始まってから1年以上が経過し、自動車メーカーとチップメーカーの幹部は、問題に対処するため関係を緊密化させ、新製品の導入に向け連携している。こうした変化は、先週ドイツ・ミュンヘンで開かれた国際自動車ショーでも見受けられた。最新の車載ディスプレーや運転支援機能などの自動車用途向けにチップを販売できることを期待し、インテルやクアルコム、エヌビディアなどのチップ会社の幹部が、その毎年恒例の展示会にこぞって押しかけた。チップ不足は、自動車メーカーがいかに半導体に依存するようになっているかを浮き彫りにした。しかし、インテルのパット・ゲルシンガー最高経営責任者(CEO)は7日に開催されたイベントで自動車業界関係者に対し、業界のプロセッサー需要は、半導体企業にとって自動車を一段と重要な顧客セグメントにしていると指摘。高級車の材料コストに半導体が占める割合は、2019年の4%から2030年には約20%に増えるとの見方を示した。
半導体不足、テクと自動車業界の関係を緊密に
車のデジタル化が進み、両業界が協力のメリットを重要視
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