ポイントその5
オンライン会議中には表情に気を付けて

 まずは意識的に口角を上げ笑顔を作ります。オンライン会議中はずっと口角を上げているつもりで。腕組みはNG。相手の話を聞くときにはうなずき、反応を返すことを意識しましょう。それだけでも場の雰囲気が良くなり、参加者が発言しやすい空気を作ることができます。

 新卒の採用面談で、こんな事例がありました。その企業は、「最終面接で出てきた役員に圧迫面接を受けた」とTwitterに書き込みをされたのだそうです。圧迫面接とは穏やかでない話ですが、しかしよく聞くと、質問内容で圧迫されたわけではなく、「面接の間、ずっと面接官ににらまれていた」と、その学生は言うのです。面接官には悪気はなく、オンライン会議システムに慣れていなかったので、ただ画面をじっと見ていただけだそうです。しかし、学生から見るとその行為自体が非常に威圧的に感じて、「圧迫面接」と書いたとのことなのです。オンラインで初めて会った人ににらまれたと思った学生は、その会社を選ぶことはありませんでした。

 相手に意図が伝わらないのは、オンラインコミュニケーションやテレワークが全て悪いというわけではありません。ただ、ちょっとした相手への配慮や、伝えよう、聞こうという意識が足りていないだけです。話しやすい雰囲気を作るために、口角を上げる意識をし、カメラを優しく見て、うなずく。難しくはないけれど、コミュニケーションのためには大切なことです。

ポイントその6
オンラインコミュニケーションのルールを決める

 とはいえ、こうしたことを自分の上司に伝えるのはなかなか難しいでしょう。そのためにはオンラインコミュニケーション時のルールを明確にする必要があります。

【オンラインコミュニケーションのルール例】
・カメラはオンにしよう!
・名前を言ってから発言しよう!
・結論から先に伝えよう!
・発言に反応を返そう!(うなずき、表情に注意)

 上記は一例ですが、他にも職場でのふさわしいルールを、上司に提案してみてください。テレワークが長期化しコミュニケーションがうまくいっていないとお悩みの職場でも、こうしたルールを見直すと良いでしょう。