米製薬大手ファイザーとドイツのバイオ医薬品ベンチャー、ビオンテックは21日、共同開発した新型コロナウイルスワクチンの3回目のブースター(追加)接種の発症予防効果が高いという大規模臨床試験(治験)の結果を明らかにした。治験によると、被験者のうち、新型コロナ感染症の症状を示した人の数はプラセボ(偽薬)投与群で109人、ワクチン投与群で5人。このためワクチンの有効性は95.6%になる。両社によると、ブースターには安全性と忍容性が認められた。この治験は感染力の強いデルタ型の変異ウイルスが流行している時期に実施された。そのため、ブースターはデルタ型に対する防御に役立つとみられる。コロナワクチンのブースターの予防効果に関する治験結果が明らかになったのは今回が初めて。