ロボットといえば、新品の金属部品でできた巨大な機械で、従来のエネルギー源で稼働するものが多い。しかし、各国政府や環境保護団体がいかにして気候変動目標を達成するかを模索する中、一部のロボット研究者たちは、再生された生分解性の交換可能な部品を使用して新たな概念のロボットを作る構想を推進している。「ロボットが気候の緊急事態に対する解決策の一部でないとすれば、問題の一部だ」。西イングランド大学のアラン・ウィンフィールド教授(ロボット倫理学)はこう話す。ロボットが行う作業によって、持続可能性のあり方は機械ごとに違ってくる可能性がある。一般的に、より持続可能なロボットを作るには、まず再生材料や持続可能な材料などの倫理的な資源を使用し、可能な限りエネルギー効率良く機能するよう設計する。さらに、壊れた場合には修理でき、退役の時が来たらリサイクルできるようにする必要もある。センサーやコンピューターチップの中には現在、リサイクルや再利用ができないものもあるかもしれないが、そのような部品がロボットの大きな割合を占めることはない。