新型コロナウイルス感染流行のさなか、エコノミストは人々が経済的にどう対処しているかを示すエビデンスを探った。そして、米金融大手JPモルガン・チェースのこぢんまりとした一角に、それが隠れているのを見つけ出した。JPモルガンの社内シンクタンク「JPモルガン・チェース・インスティテュート」で働く数十人のスタッフは、銀行顧客の貯蓄、支出、借り入れの習慣に関し、どこも手の届かぬ高いアクセス能力を持っている。もっとも、それらの個人情報は知ることができない。事情に詳しい関係者によると、米連邦準備制度理事会(FRB)は政策金利を判断する際に同インスティテュートの調査を利用している。数人の関係者によれば、インスティテュートの研究員はバイデン政権のエコノミストと毎月のように会合を持つ。2種の学生ローン減免制度について、コストとベネフィットの測定にも協力したという。
FRBが頼るJPモルガンのデータ、金融政策の指針に
JPモルガンの社内シンクタンク、口座情報から消費者の金融行動を解析
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