米フード宅配大手ドアダッシュはフィンランドの同業ウォルトを全額株式交換で買収することで合意したと発表した。評価額は80億ドルを超える。競争の激しいフードデリバリー業界で新たな買収案件となる。米グラブハブは昨年、オランダのジャスト・イート・テイクアウェー・ドットコムとの合併に合意。米ウーバー・テクノロジーズも米ポストメイツを買収した。ドアダッシュによると、ウォルトの共同創業者で最高経営責任者(CEO)も務めるミキ・クーシ氏が取引完了後にドアダッシュの海外事業を指揮する。ウォルトは2014年設立でヘルシンキに拠点を置く。23カ国で事業展開し、4000人の従業員を抱えている。ドアダッシュの7-9月期(第3四半期)の売上高は前年同期比45%増の12億ドル。ファクトセットがまとめたアナリストの予想平均は11億8000万ドルだった。