バイデン米政権は日本製の鉄鋼とアルミニウムに対する輸入関税を緩和する方向で動いている。事情に詳しい関係者が明らかにした。米政府は同盟国との貿易関係見直しを進めている。関係者によると、バイデン政権は関税緩和を巡る日本政府との交渉に着手する計画を12日中に発表する予定だ。日本から輸入する一部金属を無関税とする調整を目指している。米政権は先月末、欧州製の鉄鋼とアルミに対する関税を緩和することで欧州連合(EU)と合意し、以前からの懸案を解消した。関税はドナルド・トランプ前大統領が、国内の鉄鋼・アルミニウム産業を輸入品から守る狙いで導入した。関税交渉は米通商代表部(USTR)のキャサリン・タイ代表とジーナ・レモンド商務長官の来日に合わせて開始する。両氏は二国間貿易と経済問題について協議するために来週、来日する予定で、対中政策や目下の世界的なサプライチェーン(供給網)問題も議題に含まれる。
米、日本製鉄鋼・アルミの関税引き下げへ
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