英グラスゴーで開かれていた第26回国連気候変動枠組み条約締約国会議(COP26)は、ほとんど成果のないまま13日に閉幕した。そうならない可能性はあったのだろうか。厳しいエネルギー政策が取られない限り世界は近く崩壊すると警告してきた会議参加者らは、政治的・経済的現実とかけ離れた存在だった。  気候変動対策担当者らは、気候変動による大惨事の阻止に失敗したのかどうかについて意見を一致させることができず、化石燃料の使用禁止に向けた世界の新たな道筋を定めることもできなかった。