米海軍第7艦隊司令官を務めるカール・トーマス少将は30日、中国やロシアに対する抑止力を向上させるため、太平洋で米国や同盟国の存在感を高める必要があると述べた。米国と日本、オーストラリア、カナダ、ドイツによる10日間の演習後、メディアが海軍空母カール・ビンソンに招かれ、同空母では最新鋭ステルス戦闘機「F35」の発着陸が披露された。同氏は、5カ国を合わせれば「かなりの規模の軍事力だ」としながらも、さらなる強化が必要だと指摘。「戦闘となった場合を想定するとかなりの範囲の水域となり、空母4隻という数字は悪くないが、6隻、7隻、あるいは8隻となればさらにいい」と述べた。太平洋に展開する米海軍の空母艦隊に対し、これまでは抵抗できる勢力がほとんどなかったが、現在は中国の脅威が増大している。米国防総省によると、中国政府は2019年に初の国産空母建造を発注しており、24年までには2隻目が任務に就く予定。