『これだけできれば大丈夫!すぐ使える!接客1年生』(ダイヤモンド社)の著者・七條千恵美さんは、JALの元カリスマ教官。七條さんいわく、接客の本質とは「あなたを大切に想っています」「感謝しています」「歓迎しています」「敬意を持っています」という想いを感じていただくこと。お客さまの「イラッ」「モヤッ」をなくすこと。それが、接客の基本中のキホン。まずはここがスタートラインになります。お客さまに信頼され、リピーターが増える接客のキホンを解説する本連載。書下ろしの特別編の第6回をお届けします。好評のバックナンバーはこちらから。

キラリと光る接客と残念な接客では、何がどう違うのか?Photo: Adobe Stock

ある女性スタッフのキラリと光る接客

 こんにちは。接客マナー講師の七條千恵美(しちじょうちえみ)です。

 接客に限ったことではありませんが、同じ仕事でも「誰がやるか」によって印象は大きく変わりますよね。販売している商品や処理の手順が似ていても、印象が異なるのはどのようなことに起因しているのでしょうか。

 先日、高校生の娘と一緒にショッピングモールに行ったときのことです。若い世代の女の子が好むアパレルショップの店員さんは、最先端のファッションを身にまとった女性が何人もいらっしゃいました。

 しかし、正直に申し上げると私からすれば売っている商品もスタッフの外見も、どこのお店もよく似たようなものでした。

 ところが、娘がコートに興味を示した店の女性スタッフの接客はキラリと光るものがあり、つい私も彼女に商品について色々と質問をしてしまいました。おかげでとても楽しい時間を過ごし、満足のいく買い物ができました。