生前贈与#5Photo:PIXTA

あなたの財産に相続税は幾ら課せられるのか?「わが家は富裕層ではないので相続税なんて無縁」という思い込みは捨てた方がよい。首都圏などでは、たとえ郊外でも持ち家があれば、中間層でさえ相続税が発生しかねないからだ。そこで、特集『生前贈与 駆け込み相続術』(全19回)の#5では、三大都市圏における主要駅ごとの相続税額リストを大公開。エリアによっては、ちょっとした生前贈与で税金をタダにできるかも?(ダイヤモンド編集部 宮原啓彰)

「週刊ダイヤモンド」2021年12月18日号の第1特集を基に再編集。肩書や数値など情報は雑誌掲載時のもの。

資産家でなくても都市部に
持ち家があれば相続税が発生?

 相続税やその対策としての生前贈与は富裕層のもの――。そう勘違いしている人は多いはず。しかし、もし親(自分)が都市部に自宅不動産を所有し、ちょっとした貯蓄もあるなら要注意だ。

 なぜなら、2次相続(両親〈夫婦〉が共に死亡した際の相続)であれば、持ち家が郊外にあっても数百万円の相続税が発生しかねないからだ。首都圏を例に取れば、北は埼玉・上尾、南は神奈川・横須賀、西は東京・高尾、東は千葉あたりまでの広大なエリアにおいて、その多寡はともかく相続税が発生してもおかしくない。

 そこで、税理士法人レガシィが過去に手掛けた相続税の申告実績を基に、三大都市圏における主要駅ごとの相続税額リストを作成した。

 あなたや親が住むエリアでどれだけの相続税が見込まれるのか、ぜひその目で確かめてほしい。