張り切って寄付し過ぎた!寄付上限額を超えてしまった場合

 また、今年からふるさと納税を始めた会社員のBさん(39)。前年の収入を基に、寄付上限額ギリギリまで寄付をしようと、計画的に寄付をしてきました。ですが、今年の冬のボーナスが予定より減り、年収が下がることに。必然的に寄付のし過ぎとなる見込みとなってしまったそうです。定期面談の時に「今年は失敗した」とガッカリした様子で話されていました。

 ふるさと納税では、寄付の上限額を超えると、自己負担額が2000円より増えてしまいます。「寄付」なので、超えた金額も寄付控除の対象にはなるのですが、ふるさと納税の特例からは外れてしまうのです。

ふるさと納税のしくみ(出所:総務省)ふるさと納税のしくみ(出所:総務省)

上限額を超えた場合は、ワンストップではなく確定申告で

 できれば自己負担はできるだけ増やしたくないもの。もし、ふるさと納税の金額が寄付上限額を超えてしまった場合、ワンストップ特例制度を使うより確定申告をしたほうが自己負担額は少なくなります。

 寄付上限額内に収まっている場合は、どちらでも同じように控除されます。ですが、限度額を超えてしまうと、ワンストップ特例の場合は住民税からの寄付控除額が少なくなってしまいます。その点、確定申告をすると、所得税からの寄付控除を受けられるので、その分自己負担額が減るのです。