(6)新型コロナ防疫連絡責任者
 今大会に参加する全ての組織は、速やかに防疫連絡責任者を指名しなければならない。連絡責任者の職責は大会関係者をサポートし、「防疫手帳」の内容を理解させ、規定順守の重要性を理解させる。

 世界の感染状況が絶えず変化していることを考慮し、大会前および大会期間中、組織委は必要に応じて規定外の措置も直ちに採用、全ての大会関係者と現地住民の安全を確保する。

「閉鎖環境」を設定することで
海外選手は自由な活動が可能に

 世界の感染状況は依然として厳しく、感染発生の防止のために大会期間中は関係者全員に対し「閉鎖管理」の厳格な執行を求める。

「閉鎖管理」には入出境、交通、宿泊、飲食、競技、開幕・閉幕式など全ての場所が網羅される。閉鎖環境の中で、関係者は大会会場の中でトレーニング、試合、業務遂行などの活動ができるが、外部の一般社会からは隔離されている。

 閉鎖環境の中では、各自の自由な活動を制限しない。閉鎖環境の大きなエリア内では、全ての登録者は専用の交通手段で宿舎と会場、異なる会場間の移動を行う。3カ所の競技地区を自由に往来できる。

 なお、組織委は大会関係者に交通手段として、高速鉄道と専用バスを提供する。

 高速鉄道は大会期間中、関係者は無料で「京張高速鉄道」に乗車できる。北京競技区から延慶競技区までの所要時間は約20分、北京地区から張家口競技区までは50分だ。また、専用バスは、各競技区内で運行され、3カ所の競技区を結ぶ24時間の運行サービスを提供する。

 このほか、タクシーカードも支給し、閉鎖環境内での各自の個別ニーズに応える。

 そして、閉鎖環境区域内には特色ある飲食店、商店が設けられ、カフェ、アスレチックジム、娯楽施設も完備され、関係者に快適な閉鎖環境を提供することになっている。

(東方新報特約執筆者 朱冬誠)

※『東方新報』は、1995年に日本で創刊された日本語と中国語の新聞です。