片づけを阻む五つの「めんどくさい」とは?

 A)からE)はそれぞれ「五つのめんどくさい」の特徴を集めたものです。どれが多かったでしょうか?

A)が多かった人…「収納がぎゅうぎゅう」のようです
 収納がぎゅうぎゅうなのは、わかりやすい「めんどくさい」ですね。「もうこれを入れるゆとりがないし…」「どうせまたすぐ使うし」と思い始めたら最後、収納スペースの中では無く、手前に置き始めるようになります。置いたモノが邪魔になると、扉が開けられなくなったり引き出しも使えなくなったりして、全体が滞り始めてしまいます。

→解決策
 収納しやすい場所に入れるのは「今ないと困るモノ」だけに絞りましょう。そのためには徹底的に「分ける」作業が必要です。

 もしかして、捨てるのがつらいですか…?分ける作業を「捨てるモノを選ぶ作業」にするとつらくなりがちなので、「今使うモノや、ないと困るモノを選ぶ作業」だと考えるようにしましょう。

「手放すのは惜しいけれど、使うかどうかでいったら使わない」ものは「迷う」で残してよし。その代わり、残すなら今使うモノ、今の暮らしを邪魔しないように工夫して残す必要があります。「封印」という裏ワザを『家じゅうの「めんどくさい」をなくす。』では詳しく紹介しているので、参考にしてみてください。

B)が多かった人…「戻す道のりに障害物がある」ようです
「障害物」とは、戻すために必要な「動作」のこと。収納にしまうときの「扉を開く/蓋を取る/引き出しを引っ張る」などのアクションがそうです。これは多ければ多いほど、めんどくさくなります。

 さらに言えば、収納スペースにたどり着くまでも、「障害物競走」のようになっていませんか?家具がひしめき合った細い通路を、体を横にして通らないとクローゼットにたどり着けなかったり、キッチンの引き出し前にワゴンやゴミ箱があって、まずそれをどかさないといけなかったり。そのうえしゃがんで棚をのぞき込まなければいけなかったりすると、モノを戻すのが、めんどくさくて当然です。

→解決策
 よく使うモノや、食品のように期限があって積極的に使っていきたいモノは、出し入れの障害物をできるだけ取り除きましょう。「入れるだけ」「置くだけ」が最強です。しまう手順を思い出して「何段階かカットできないかな…?」と考えてみましょう。蓋を外す、扉を外すなど「収納の一部」をカットしてもよし、かがむ、背伸びするなどの「出し入れの動作」をカットするために収納場所を変えるのもいいでしょう。