健康増進を目指すならば、有酸素運動と無酸素運動を組み合わせることがベターというわけだ。世界中の研究論文や専門家の説をまとめた書籍『シリコンバレー式超ライフハック』(デイブ・アスプリー著、ダイヤモンド社)でも、有酸素運動と無酸素運動を組み合わせるメリットを解説している。

 同書では、有酸素運動には脂肪燃焼効果などの健康効果が期待される一方で、コルチゾールというホルモンの値が上昇し、体内で炎症が発生することを指摘。有酸素運動で体の酸化を引き起こすフリーラジカルも形成されるという。これに対し、筋トレによって放出される蛋白同化ホルモンは酸化ストレスに抵抗する働きを持つ。運動習慣に筋トレを加えることで、有酸素運動によるリスクを抑えられるのだ。

筋力トレーニングは
自己流では効果を発揮しない

 有酸素運動のみを習慣化している場合、体内でダメージが蓄積している恐れがある。より健康的な体を手に入れるためには、有酸素運動と無酸素運動を組み合わせるのが安心だ。これまで有酸素運動を習慣にしていた人は、健康維持のために無酸素運動も採り入れてほしい。しかし、とにかく無酸素運動をすればいいかというと、話はそう簡単ではない。

 無酸素運動で取り入れやすい運動は、筋力トレーニングだ。しかし筋トレを自己流の方法で行った場合、高い効果は期待できない。誤ったフォームや不適切な負荷のかけ方をしていると、怪我のリスクも負ってしまう。