◆「前のめり」を保ち続ける方法
◇とにかくアウトプットしてみる

 集中状態を持続させるためには、何よりも「楽しい」と思うことが効果的だ。とはいえ、最初から「楽しい」と思う必要はない。ほとんどの物事は、やり始めてからなんとなく楽しくなっていくものだ。

 だから集中状態を続けるために必要な「楽しさ」を知るためには、とりあえずやってみるのがよい。もう少し詳しくいえば、「アウトプットをしてみる」こと。ただ本を読んで知識を得ようとするよりも、実際にその知識を使って問題を解いてみる。そうしてとりあえず行動に移したり手を動かしたりすれば、その物事に価値を感じられるようになり、楽しくなっていくだろう。

◇アウトプットを増やす

 一番手っ取り早く集中する方法は、「アウトプットをどう増やすか」を考えてみることだ。「教科書を読む」「授業を聞く」というやり方ではなく、「問題を解く」「人に説明する」というやり方の比重を増やしてみることで、より集中して勉強できる。こういう風に、自分のやっていることを「インプット」から「アウトプット」に作り変えていく。

 例えば「人の話を聞く」「本を読む」は「キーワードを探す」「質問を探す」に。「本や記事で知識を増やす」「何かを調べる」は「人に説明する」「人に説明できる資料を作る」に。「作業をする」は「ミスしやすそうなところを探す」といった具合に置き換えていこう。

◇「アウトプット」を見える化する

 アウトプットをしたら、それを「見える化」する。なぜなら「見える化」によって、やらなければならないことがよりわかりやすくなるからだ。

 例えば、「本を読む」という目標に数字を加え、「3冊本を読む」という大タスクを設定したとする。次は、「300ページ3冊を90日で読むなら、1日10ページ」というように、1日でやるべきことを細かいタスク(小タスク)に切っていこう。ここで小タスクの中にアウトプットの要素が少なければ、書き直したり追加したりして、アウトプットができる小タスクを増やす。

 こうしてできあがった小タスクを一つずつ潰していこう。小タスクを全て終わらせれば大タスクも完了となる。