本を買ったらとにかく
その日のうちに読み始めよう

 目的に合った本を買う瞬間、あなたは「これで課題が解決できるかもしれない」「これで人生が変わるかもしれない」という期待感に満ちており、脳内にはすでにドーパミンが分泌されています。

 その状態で本を読めば、「本を読む」という目的を達成したこと、自分が欲しかった新しい知識を手に入れたことで、さらにドーパミンが分泌され、本を読むことに喜びを感じ、「本の内容を実践してみたい」というモチベーションも高まります。

 また、ドーパミンには、集中力や記憶力を高めてくれるという働きもあります。

 精神科医の樺沢紫苑(かばさわしおん)先生は、『読んだら忘れない読書術』(サンマーク出版)の中で、次のように書かれています。

「ドーパミンは、私たちのモチベーションを高めてくれる重要な物質であり、かつドーパミンが分泌されると記憶力も高まるのです。幸福な瞬間をより多く記憶できれば、私たちは幸せに生きることができます。幸福物質であるドーパミンが記憶を促進するというのは、人間が幸福に生きるために組まれたプログラムともいえます」

 ですから、本を買ったらとにかく、その日のうちに読み始めてください。

 どんなに忙しくても、たとえば、必要な箇所を15分だけ集中して読むくらいならできるのではないでしょうか。

「目的を設定し、それに合った本を買い、すぐに読む」ことで、読書への集中力や満足度が高まり、本の内容が脳内にインプットされやすくなり、本に書かれていることを実践しやすくなるのです。