高配当・半導体・生成AI超進化!5年後の業界地図#13Photo:wenjin chen/gettyimages

短期の株価変動に一喜一憂せず、中長期保有で大きな利益を狙えるのは個人投資家の特権だ。直近5年間は半導体製造装置メーカーや総合商社が躍進したが、次の5年間の主役株は何か。特集『高配当・半導体・生成AI超進化!5年後の業界地図』(全19回)の#13では、アナリストの5期先予想から「大化け候補80銘柄」を選抜。勢いのある中小型株だけでなく、躍進する大型株や、復活を目指す企業までさまざまなタイプがそろうので、ぜひチェックしてほしい。(ダイヤモンド編集部 篭島裕亮)

中長期保有で大きな利益が期待できる
将来のテンバガー候補をセレクト

 レーザーテック28倍、川崎汽船16倍、ディスコ15倍――。これは2019年初から24年6月21日までの株価の上昇率だ。

 もちろんテンバガー(10倍株)を探すのは簡単ではないが、東京証券取引所のプライム上場銘柄のうち、同期間に株価が3倍超になった企業は165社もある。この中には日立製作所や伊藤忠商事、三菱重工業など日本を代表する時価総額上位の企業も含まれている。

 では、株価が大化けする銘柄はどうやって探せばいいのか。ヒントになるのが「将来の利益」である。なぜならば、株価は中長期では企業の業績に連動するからだ。実際、例に挙げた企業は、いずれも直近5年間で利益を大きく伸ばしている。

 そこで、今回は5期先のコンセンサス予想(アナリストの業績予想の平均値)がある約600社を対象に、5期先の当期利益の伸び率でランキングを作成した。参考のために、今期と5期先の予想当期利益、今期予想PER(株価収益率)も付けた。

 PERは株価の水準を判断する指標だが、今期予想PERが割高に見えても、5期先の利益で計算すると割安なケースもある。将来予測は確実ではないという前提はあるが、アナリストの見方は参考になるはずだ。

 短期的な株価変動に一喜一憂せずに、長期保有することで大きな利益を狙えるのは個人投資家の特権である。また、新NISAは非課税期間が無期限のため、値上がり益が大きいほど節税効果を享受できる。

 次ページでは、「大化け候補」80銘柄を一気に発表。ランキングには、生成AIで注目の東京大学発ベンチャーなど旬の新興企業はもちろん、躍進する大企業、復活すれば変化率が大きい有名企業までさまざまなタイプがそろう。初心者も中級者もぜひチェックしてほしい。