売れ筋はハイブリッドの350h。2.5Lエンジンとモーターを組み合わせ、駆動方式はFFと4WD。パフォーマンスは優秀だ。旧型よりエンジン/モーターの高出力化が実感できる。実用域の力強さはもちろん、アクセル操作に対する反応、パワーの出し方やエンジン/モーターとの連携は見事。全開走行にトライしなければ独特のラバーバンド感は気にならない。ただし、2000~3000rpm前後の音が少々耳障りだった。
新開発2.4 Lターボ(279ps)の350も素晴らしい。注目ユニットの特徴は、どの回転域からでも素早く反応するレスポンス。旧来のターボのような爆発的なパワーではないが、豊かでフラットなトルクと伸び感はプレミアムブランドらしい。新世代スポーツユニットという印象を受けた。小気味よいシフトアップ/ダウン制御をはじめ、ドライバーの感性に合わせた8速ATとのマッチングも魅力的だ。
入門編となる250の実力もなかなかだった。2.5L自然吸気(201ps)は、スペック以上の力強さとNAらしい素直なフィーリングが記憶に残った。