欧州勢を凌駕するフットワーク
走りを語りたくなる本物

 フットワークはズバリ“本質で勝負”した印象。基本性能を徹底して磨き上げたうえで、レクサス独自の“スッキリと奥深い”走りがプラスされている。ステアリング切り出しのスッキリ感、リニアな応答性、サスペンションのスムーズな動きは、競合する欧州プレミアムブランドと比して遜色はない。“高性能を気負いなく、誰でも実感できる”という部分は、欧州勢を超えている。

 抜群に高い基本性能は、NX共通。しかもパワートレーンによって“味”に違いがある。

 450h+はバッテリー搭載の影響で車重は2tを超えるが、低重心化と前後重量配分の適正化が図られた。バネ上の振動の収まりのよさとしっとりとした乗り味は上質で心地いい。RXを超えるアタリの優しさとフラット感を実感している。

 ハイブリッドの350hは軽快でキビキビした動きが印象的。ただしFFはリア回りが軽くなった影響か4輪がドシッと接地している感覚は薄め。一方、4WDの乗り味は450hに近い。上質性を重視するなら、4WDだ。