読み手をイラッとさせるビジネスチャットPhoto:PIXTA

特集『最強の文章術』の#12では、近年急速にビジネスシーンに浸透してきたチャットについて、その活用で業務改善を成し遂げた達人が最善の方法を伝授する。ビジネスチャットにおける三つのマナー違反とは?そしてチャットの使い方から見えてくる、仕事ができる人とできない人の決定的な差とは?(ビズヒッツ代表取締役 伊藤陽介)

チャットでイラッとさせる
3つのマナー違反

(1)無駄に長いメッセージ

 ビジネスチャットには、メールの文章で使われるような定型文は必要ない。そもそも長文は読みにくいだけでなく、文章量が多いと読んで理解するのに時間がかかるため、結果的にスピーディーに返信するのが難しくなるのだ。

 メッセージの返信を後回しにしたために、他のメッセージに埋もれて返信を忘れてしまう可能性も高くなる。

 また、定型文を使うことで機械的なやりとりとなってしまい、コミュニケーションツールとしてのチャットの良さを生かすことができなくなってしまう。だからこそ、かしこまった定型文は入れずに、簡潔なメッセージを書くように心掛けよう。