人生100年時代と言われても、「ピンピンコロリ」で大往生できるとは限らない。長い寝たきり状態が死ぬまで続く「ネンネンコロリ」の人も多い。特集『保険商品ランキング ベスト&ワースト』(全9回)の#6では、保険のプロ24人が厳しい目で選出した介護保険&認知症保険のランキングをお届けする。(ダイヤモンド編集部 宮原啓彰)
超高齢化社会の到来で
求められる自力での介護の備え
平均寿命の延びと少子化によって、公的介護保険制度の劣化が不可避となる中、長い老後の備えは残念ながらできる限り自力で解消することが求められている。
生命保険文化センターの調査によれば、月額の介護費用は平均7.8万円(公的介護保険サービスの自己負担費用を含む)だ。それが平均して4.7カ月続く上、さらに一時的な費用として平均69万円が必要となる。
老後資金に余裕がない人々が、介護費用を捻出するにはどうすればいいのか。その一つの方法として検討したいのが、生命保険各社が販売する民間の介護保険だ。
そして、要介護に陥る原因のトップは認知症である(厚生労働省「国民生活基礎調査の概況」)。民間の医療保険の中でがん保障に特化した商品ががん保険だが、これと同じく介護保険の中で認知症保障に特化した商品と言えるのが認知症保険だ。近年、生保各社が相次いで新商品を投入する激戦区となっている。
今後、少子高齢化がさらに進む日本で注目度が高い双方の保険商品ランキングを見てみよう。