本業収入を超える6ステップ。
ステップ1.
「副業の軸」を明確にする
――なぜ? いくら? を決めないと副業は始まらない

 まず、はじめに「なぜ副業をやるのか」「いつまでにどのくらいのお金を稼ぎたいのか」を明確にします。それがあなたの「副業の軸」になります。「副業の軸」が固まっていない人は、「明確な目標」(本書P396)に戻り、改めて「なぜ副業をやるのか」じっくり考えてみましょう。

 この「副業の軸」が、「どんな副業に取り組むか」「どのくらいの時間を割くか」に大きく関わってきます。

【再現可能】「副業収入」で「本業収入」を超えるために私が歩んだ全6ステップを大公開

ステップ2.
「好き」より「稼げる」仕事を選ぶ
――「そんなに大変?」が大チャンス

 生々しい話ですが、「好きな仕事」より「稼げる仕事」を選ぶのが、本業収入を超える王道です。月5万円程度を目指すなら、どんな仕事でも可能性はありますが、本業を超えるとなると「稼げる仕事選び」は必須です。

 ちなみに「稼げる仕事」をよりわかりやすく分解すると、「お金が動く市場」×「得意な作業」です。

サラタメ:たとえば、私が戦略的に狙っている「稼げる仕事」は、「〈転職業界〉というお金が動く市場」×「〈YouTubeでしゃべる〉という得意な作業」です。

お金が動く市場

 お金が動く市場を見抜く簡単な方法は、「売れている雑誌」や「人気ブログ」を見ることです。

 雑誌やブログは、広告収益をもとに運営されていますので、そこには間違いなくお金が動いています。売れている雑誌や人気ブログを見ながら、その市場のニーズが瞬間的なブームなのか、そうではないかを見定めます。

 サラリーマン副業の強みは、じっくり腰をすえて戦える点。長い間、絶えずお客さんがいる市場を長期的に攻略する戦法がオススメです。次の例で挙げているような、人間の根源的な欲求に関わる市場を選ぶと、瞬間的なブームに踊らされずに済みます。

●長期的にお金が動き続ける市場の例
 ダイエット、美容、筋トレ、クレジットカード、仕事術、投資、資産運用、不動産、恋愛、旅行、家電など

得意な作業

 現実問題、「本人は好きだけどヘタな作業」にお金を払うお客さんはいませんので、自分が得意な作業を副業にしたほうが早く成果が出ます。

 特にオススメなのが、周囲から「それ大変じゃない?」と心配されるけれど、自分にとってはまったく苦でない作業です。

 そういう作業は、他の人たちが大変だと思ってくれるので、参入してくる人が多くない。つまり、ライバルが増えにくいのです。

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サラタメ:ぶっちゃけ私も、YouTubeで話す作業をずーっと続けていたいほど好きなわけではありませんが、他の人より全然苦じゃないみたいです。同時期にYouTubeを始めた友人が続々と脱落していく中で気づきました……(笑)。

 自分が得意な作業でも、他にたくさん得意な人がいる作業だと、競争が激しいため、稼ぎにくくなってしまいます。そんなときは、得意な作業に、自分の属性をかけ合わせることでライバルと差別化してみましょう。

●得意な作業(例)
 文章を書く、人前で話す、絵を描く、プログラミング、写真撮影、動画編集、タイピング、外国語、対面営業など
※「ココナラ(https://coconala.com/)」「クラウドワークス(https://crowdworks.jp/)」「ランサーズ(https://www.lancers.jp/)」など、クラウドソーシング系サイトを一度眺めてみてください。どんな作業が仕事になるのか、イメージがつきます。

●自分の属性(例)
 性別、年齢、生い立ち、経験、住んでいる場所、人脈、生活スタイルなど

サラタメ:私の場合、「YouTubeでしゃべる」という得意な作業に、「ブラック企業でパワハラに苦しんだ経験アリ。とにかくぬくぬく安定したい若手サラリーマン」という属性を組み合わせ、ライバルと差別化しています。

 本業収入を超えるには、適切な「市場」と「作業」を選択した後、自分に合ったルートを選ぶ必要があります。そのルートは2つ。「インフルエンサー型」と「ディレクター型」です(詳細は次項)。