副業初心者が「高額教材」を買っても、身を滅ぼすことにしかならない残酷な理由

多くのビジネスパーソンの支持を集める、登録者60万人超えの「サラリーマンYouTuber」、サラタメさん。
注目の処女作『真の「安定」を手に入れる シン・サラリーマン──名著300冊から導き出した人生100年時代の攻略法』は600ページ超えの超大作で、まさに“鈍器本”だ。
「仕事がデキない」「残業だらけ」「上司とソリが合わない」「転職したい」「老後のお金が不安」といった、人生100年時代を生きるサラリーマンの悩みを、まるごと解決してくれる本書から、その一部を抜粋して紹介する。

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マモル：サラタメさん、この有料教材買おうと思うんですがどうですか!?

「1か月でTwitterフォロワー1万人を達成できる完全マニュアル（7万8000円）」

　1か月で、そんなにフォロワー増やせるなら安くないですか？

サラタメ：うーん、ぶっちゃけいらないと思います（笑）。

マモル：え、どうしてですか!? これ売ってる人、本当にフォロワー1万人以上いってるんで、間違いないと思いますけど！

サラタメ：たしかに有益なノウハウが書いてあるかもしれませんが、多分探せば無料でも同じくらい有益な情報って見つかると思うんですよね。

　結論、無料情報だけでも十分稼ぎ始められます。副業初心者なら、仮に奮発するとしても、吟味を重ね、一回に最大2万円以内にしておきましょう。

初心者に高額な教材がいらない理由

　副業を始める際、備品やソフトを用意するために数万円出費するのは、一種の事業投資としてやむをえないと思います。ただ、まだ副業の方針も固まっていない初心者が、知識やノウハウに対して数十万円のお金を払うのはオススメしません。

　理由は次の3つです。

1.無料情報で十分だから
2.実践のほうが価値が高いから
3.元が取れない可能性が高いから

1.無料情報で十分だから

　ネット検索で出てくる情報だけでも、副業初心者には十分すぎます。

　今はブログもYouTubeも、見てくれる人から直接お金を取らずに収益化できる仕組みが整っています。同時に、見識のある人が競うように無料の有益情報をアップしています。それらを学ぶだけで、問題なく副業の一歩目を踏み出せます。

サラタメ：金額と有益さは、必ずしも比例するわけではないので要注意です！

2.実践のほうが価値が高いから

「他人のノウハウ」より「自分の実践」のほうが、成果に直結します。

　数万円のブログ教材をじっくり読み込むより、自分で実際に30本記事を書き、そのアクセスデータを振り返るほうが成長につながります。無料の情報をもとに即実践です。

3.元が取れない可能性が高いから

　高額教材を買っても、「古い知識でもう活用できない。元が取れなかった」というケースはよくあります。

　まず、高額教材を見つけたら、「なぜこの教材を売る人は、そんなに大切な稼げる情報を売ってくれるのか？」と冷静に分析してみることです。

　仮に、「圧倒的に稼げる山田式せどりテクニック」という教材を売っている人がいた場合、なぜその山田さんは教材をつくる必要があったのでしょうか。

　今も、そのテクニックで圧倒的に稼げているなら、教材をつくるより、そのテクニックを引き続き使いまくったほうが儲かるのでは？ ライバルが増えて稼げなくなるかもしれないけれど大丈夫なの？ と考えてみると、なにやらおかしい気がしてきませんか。

　小手先のテクニックやノウハウは水物。寿命が短いです。

　山田式せどりテクニックも、すでに寿命が切れているのかもしれません。

「自分で実践するより、他人に販売するほうが稼げる時期に差しかかってしまっているのでは？」と意地悪な見方もできるわけです。

マモル：なるほど！ つまり、ビジネス系の有料教材は、全部詐欺ってことですね!!

サラタメ：いやいや、そんなこともないです！ お値段以上の知識が詰まってる高額教材もあります。実際、私も本業以上に稼げるようになってからは、情報収集としてちょこちょこ買ってますし。

マモル：そうなんですか!? あ、でもたしかにめっちゃ稼いでる人は、「自己投資」とか言いながらよく買ってるイメージありますね。

サラタメ：もう「稼ぐ基盤」ができている人は、バンバン買っちゃうのもアリだと思います。まずそういう人って、基礎知識があるので、教材に価値があるかどうか判断する精度が高いです。あと稼ぐ仕組みを、すでに構築できていたりするので、得た知見を速攻利益に変えられますからね。

マモル：たしかに……。もうすでに資産もたんまりあるだろうから、たとえ数十万円の教材を買ってミスっても、ビジネスとか生活が傾くことはなさそうですもんねぇ。とりあえず、初心者のボクは無理しないようにします！

情報収集は「ネット検索」×「書籍」がベスト

　ネット上には、無料で新鮮かつ有益な情報がたくさん転がっています。

　ただ、ネット検索だけだと情報が浅かったり、たまにウソがまぎれ込んだりしているデメリットもあります。

　それを補ってくれるのが、書籍です。ネットの情報は、個人の見解をそのまま掲載できる一方、書籍は出版社のチェックがしっかり入っているため、信憑性が高いです。

　とはいえ、書籍は出版までに早くても半年～1年くらいかかるため、情報の鮮度に問題があるものもあります。

サラタメ：「ネット検索」×「書籍」を組み合わせ、両者のデメリットを補いながら、情報収集できるとベストですね！

（本原稿は、サラタメ著『真の「安定」を手に入れる シン・サラリーマン』からの抜粋です）