近畿のトップ私大である「関関同立」。就職面の強さなどから根強い人気を誇るが、入り口は多様化が進み、もはや従来型の受験勉強を頑張ることだけが入試という時代ではない。特集『大推薦時代到来!関関同立』#1では、そんな関関同立の「最新序列」を人気・実力・偏差値・就職力などの面から徹底解剖する(ダイヤモンド編集部 竹田幸平)
関西から一流企業就職への登竜門
道は「受験勉強」のみならず
関西のトップ私大4校(関西大学、関西学院大学、同志社大学、立命館大学)を総称した「関関同立」。これは元をたどれば、大阪の夕陽丘予備校の初代校長だった白山桂三氏が数十年前に考案した呼び名だ。
各校の規模や創立時期、学部構成などが比較的近いことや、近畿圏では関関同立より難度の高い私大が他にないこともあり、互いに切磋琢磨しながら存在感を示してきた。とりわけ関西で今なお高い人気を誇る理由の一つに、各校の就職面での強さが挙げられる。
次の図は縦軸にベネッセコーポレーションの「進研模試」の偏差値を取り、横軸には日経平均株価の採用銘柄などから構成される「主要400社」、すなわち日本の一流企業への直近の就職率に応じて、主要大学の立ち位置を図示したものだ。ざっくり言えば、偏差値の水準の割にこの就職率が高いほど、就職活動面での“お得度”が際立つことになる。