初心者にオススメ!
投信の積立投資とは

 投資初心者に対して筆者は、株価が予想できないという前提に立ち、「投資信託の積立投資」を推奨している。

 どの株が値上がりしそうかを予想するのは無理だから、全部の株を少しずつ買うべし。資金が足りなければ、皆で資金を出し合って買うべし。それをやってくれるのが投資信託だから、投資信託を買うべし、というわけだ。

 値上がりしそうか否か、予想するのは無理だから、毎月一定額を投資すべし。そうすれば、高いときも安いときも買うので、結局平均的な値段で買うことになる。安いときに買って大もうけするという可能性は消えるものの、「高値で買って安値で売る」という誤りを避けることができる。

 個別株を狙うなら、プロが投資しないような小型株を狙うのがよい。プロと正面から勝負するのを避けて、プロが参加しないマーケットで勝負しよう。

「自信がないから」だけじゃない
筆者が株価の予想を述べない理由

 筆者はなるべく株価の予想を述べないことにしている。筆者にも株価の予想は難しく、当たる自信がないというのもあるが、それだけではない。

 筆者の予想に従って投資をして、もうかった人は「自分の才覚でもうかった」と思うから筆者に感謝しないが、損をした場合は「塚崎のせいで損をした」と筆者を恨むかもしれないからだ。

 株価の見通しを聞かれたとき、筆者の答えはこうである。

「筆者に株価の見通しを聞く前に、筆者のスーツを見てほしい。株価が予想できる人のスーツは、もっと高級品だと思うが」

 本稿は、以上である。なお、本稿は筆者の個人的な見解であり、筆者の属する組織などとは関係がない。また、当然のことであるが、投資は自己責任でお願いしたい。