日産 新型「フェアレディ Z」 #3

フェアレディ ZNISSAN

 スポーツカーにとって重要な走行性能も、大幅な進化を遂げています。エンジンは新開発の3L V6ツインターボであるVR30DDTTエンジンを搭載し、最高出力405PS/最大トルク475Nmという動力性能を発揮。出力の向上を図るとともに、シャープでスムーズなレスポンスを実現しています。

 トランスミッションは6速MTと、9速ATをラインアップ。MTは大トルクに対応するため、クラッチディスクとギヤトレインが強化されました。

 また、新設計のシンクロナイザーシステムの採用やシフトプロファイルの変更によって、ドライバーが思い描くスムーズなシフトチェンジを可能にします。9速ATは幅広いギアレンジによって、ダイレクトで素早いレスポンスを実現。

 通勤や高速道路でのロングドライブに最適なスタンダードモードと、ポテンシャルを最大限に引き出すスポーツモードを設け、走行状況に最適なフィーリングを任意に選択することができます。

日産 新型「フェアレディ Z」 #4

フェアレディ ZNISSAN

 サスペンションの進化も爽快で、ダイナミックな走りの実現に貢献しています。新型「フェアレディ Z」では前後のダンパーに、新設計の大径モノチューブダンパーが採用されました。これにより減衰力が従来型に対して約20%低減させ、路面の突起を乗り越したときのショックを抑制。舗装が荒れた状況でも優れた路面追従性を発揮し、ハイレベルな操縦安定性を実現してくれるでしょう。

 このほか、ボディ剛性の向上やラックアシストタイプEPS、ワイドフロントタイヤなどを採用することでコーナリング性能は従来型比で最大13%向上させたことも、ピュアスポーツカーにふさわしい走りを実現する要素と言えるでしょう。