リーダーの妥協しない姿勢が
部下に最大の力を発揮させる
チームを一つにまとめる力のあるリーダーは、「ここぞ」というときには、妥協をしません。
ホンダの創業者である本田宗一郎は、自社製品のエンジンを欧州製品のエンジンの馬力の2倍以上のものにすると宣言しました。
この一見不可能と思われることにも、妥協することなく自らが先頭に立って取り組み、いつの間にかチームメンバーたちを本気にさせてしまいました。
人は、難しい目標に向かうときほど、能力を発揮します。それは、難しいことに取り組むときほど、集中力が増すからです。
リーダーとして妥協できないことは、妥協できないとしっかり主張するべきです。一流の人は、みなそうして大きな結果を出してきました。
「難しいけれど、これは必ず成し遂げる」
部下にいいきってしまうことで、部下にも「覚悟」が生まれます。
「覚悟」が生まれると、考え方や行動がシンプルになります。そうなると、驚くべき集中力や創造力を発揮できるようになります。いわゆる“フロー状態”となって、脇目も振らず物事に向かうことができるようになります。
スポーツなどでは、フローな状態になることを「ゾーンに入る」などと表現しますが、たとえば、一流のバッターが、「ボールが止まって見えた」などと語るときは、その状態なのです。
「難しい目標に向かうときほど、人は最大に能力を発揮することができる」ということを忘れないでください。