有名国立大学を卒業し、誰もがうらやむ東京海上日動火災保険に入社したにもかかわらず、同社を去り、コンサルティングファームに転じる決断をしたのはなぜなのか。特集『選別される 生保・損保・代理店』(全28回)の#8では、その理由に加え、損保社員の転職事情についても話してもらった。(聞き手・構成/ダイヤモンド編集部 藤田章夫、片田江康男)
・やなぎ:元東京海上日動火災保険社員(Twitterアカウント@yanagi_092)。30代後半、有名国立大学文系卒、損害サービスと本社のコーポレート部門 「東京海上・残酷日記」が業界で話題
・A:元東京海上社員。20代後半、有名国立大学理系卒、損害サービス
・B:元東京海上社員。30代半ば、有名国立大学文系卒、地方営業・企業営業
超人気企業、東京海上日動を
去ったそれぞれの理由
――東京海上日動火災保険を辞めて転職されましたが、辞めるきっかけは何だったのでしょうか。
B:地方のみならず、東京でも勤務していましたが、このまま東京海上にいても、各地を行き来する“参勤交代”の人生しかないなと思いました。ルーティンの業務をやり続けることになりますし、これ以上、仕事を通じて新しいことを学べることもないだろうし。そこでキャリアチェンジしました。