相続完全ガイド#10Photo:PIXTA

遺産を相続させたくない子どもがいる――。遺留分は法律で守られた相続人の権利であるため、親がこう願っても意図的に減らすことは難しい。しかし、手段がないわけではない。特集『「普通の家庭」が一番危ない!相続完全ガイド』(全14回)の#10では、相続専門税理士の橘慶太氏に、相続の遺留分を減らす4つの裏技を教えてもらった。

「週刊ダイヤモンド」2022年4月30日・5月7日合併号の第1特集を基に再編集。肩書や数値など情報は雑誌掲載時のもの。

この人に遺産を分けたくない!
遺留分を減らす方法はあるのか

「遺産を1円も相続させたくない息子がいます。遺留分を減らすことはできませんか?」

 こんな相談をよく受けます。

 本来、法律で守られている遺留分を意図的に減らす行為は、公序良俗違反として全て無効にされる可能性があります。

 ここでの解説はあくまで参考程度にとどめてください。それでも、結果的に遺留分が減る方法は幾つか存在します。

 次ページで説明します。