相続税と贈与税が一体化される前に、生前贈与の非課税枠110万円を超えて「駆け込み贈与」する節税術。その効果は、資産の額や子供の数で変わる。子供3人と4人の場合、幾ら駆け込み贈与をすればお得なのか。特集『死後の手続き お金の準備』(全16回)の#6では、子供3人の場合と4人の場合の資産別の早見表をお届けする。(ダイヤモンド編集部編集委員 名古屋和希)
節税額を資産額、贈与額に応じ試算
子供3人と4人の場合は
最強の節税対策だった生前贈与が早ければ2022年にもダメになる。生前贈与の非課税枠の110万円を超えて「駆け込み贈与」する節税術の最後のチャンスだ。
駆け込み贈与の節税効果は、贈与額や親の資産額、子供の数によって変わってくる。気になるのは幾ら贈与すれば、節税額が最大になるかという点だろう。
そこでダイヤモンド編集部は、相続対象が子供1~4人のそれぞれのケースについて、資産額と贈与額に応じた節税額の早見表を用意した。
今回は子供3人の場合と4人の場合の駆け込み贈与試算を紹介しよう。子供1人の場合と2人の場合の試算は以下で紹介している。
・特集#2「駆け込み贈与」で314万円の節税も!子1人の親の資産額別・節税額早見表を公開
・特集#4「駆け込み贈与」で234万円の節税も!子2人の親の資産額別・節税額早見表を公開
例えば子供3人で資産3億円の親は、最大123万円節税可能だ。その場合、いったい幾ら贈与すればいいのだろうか。