相続税の税務調査で調査官が疑いの目を向ける「怪しい通帳」の共通点
相続税の税務調査ではいったい何が狙われるのか。相続専門税理士の橘慶太氏は、税務署の調査官が疑いの目を向ける「通帳」には共通点があると指摘する。特集『「普通の家庭」が一番危ない!相続完全ガイド』(全14回)の#5では、税務署の調査官が税務調査で目を光らせるポイントを橘氏に指南してもらった。
Question
税務調査で狙われるのは何ですか?
税務調査で現金を隠していないかどうかを疑われ、家の中を探されるケースは実はまれです。
調査官が主に見るのは、亡くなった人の過去10年分の通帳。
相続税を減らしたい人の多くは、「通帳にお金が残っていると相続税がかかるから少なくしよう」と現金を引き出してタンスに隠したり、配偶者や子、孫の通帳に生前贈与を装って振り込んだりします。その痕跡はばっちり通帳に残ります。