相続で大切なことは事前の準備だ。いつまでに何をしておけばいいのか。特集『「普通の家庭」が一番危ない!相続完全ガイド』(全14回)の#13では、相続専門税理士の橘慶太氏の協力の下、生前贈与や不動産の購入、生命保険の加入など、相続開始3年前、1年前、相続開始後の三つのステージそれぞれで、相続対策としてやっておくべきことをリストにした。
いつまでに何をすればいいのか
3ステージの相続対策リスト
相続対策は、自らの死を意識するテーマでもあるため後ろ向きになる人も多いだろう。しかし、相続税は合法的に節税できる特典が幾つもある。
もしも相続対策を何もしないまま亡くなり、残された家族の間で相続トラブルが発生すれば、相続税の特典が使えないことはもちろん、弁護士費用など余計なコストも発生する。
特集#1『相続トラブル年1.4万件の8割は「遺産5000万円以下」、絶対に知っておきたい相続の基本ルール』で紹介したように、“争族”の約8割は「普通の家庭」で起きている。
相続で何より大切なことは事前の準備だ。相続税の特典が使えず損をしたり、家族を不幸にしたりしないように、いつまでに何をしておけばいいのか。
次ページでは相続開始3年前、1年前、相続開始後の三つのステージそれぞれで、相続対策としてやっておくべきことをリストにした。