相続完全ガイド#13Photo:PIXTA

相続で大切なことは事前の準備だ。いつまでに何をしておけばいいのか。特集『「普通の家庭」が一番危ない!相続完全ガイド』(全14回)の#13では、相続専門税理士の橘慶太氏の協力の下、生前贈与や不動産の購入、生命保険の加入など、相続開始3年前、1年前、相続開始後の三つのステージそれぞれで、相続対策としてやっておくべきことをリストにした。

「週刊ダイヤモンド」2022年4月30日・5月7日合併号の第1特集を基に再編集。肩書や数値など情報は雑誌掲載時のもの。

いつまでに何をすればいいのか
3ステージの相続対策リスト

 相続対策は、自らの死を意識するテーマでもあるため後ろ向きになる人も多いだろう。しかし、相続税は合法的に節税できる特典が幾つもある。

 もしも相続対策を何もしないまま亡くなり、残された家族の間で相続トラブルが発生すれば、相続税の特典が使えないことはもちろん、弁護士費用など余計なコストも発生する。

 特集#1『相続トラブル年1.4万件の8割は「遺産5000万円以下」、絶対に知っておきたい相続の基本ルール』で紹介したように、“争族”の約8割は「普通の家庭」で起きている。

 相続で何より大切なことは事前の準備だ。相続税の特典が使えず損をしたり、家族を不幸にしたりしないように、いつまでに何をしておけばいいのか。

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