洞窟教会に描かれた宗教画に感動!
ギョレメ屋外博物館

カランルク・キリセの壁画はまるで最近描かれたような色彩やかさカランルク・キリセの壁画はまるで最近描かれたような色彩やかさ

 カッパドキア地方ではローマ時代からキリスト教徒が住んでいました。彼らは軟らかい凝灰岩を掘って住居や教会を築き、修道生活を送る共同体を形成していました。そういった教会の内壁には宗教画が描かれることも多く、状態よく画の残る教会もたくさんあります。特にギョレメ屋外博物館の洞窟教会では赤い線のみで描かれた素朴な壁画から、専門の画家によってセッコ技法を用いて描かれた色鮮やかな宗教画までさまざまな壁画が見られます。ほとんどの壁画は10~13世紀、偶像崇拝が厳しく制限されたイコノクラスム期直後に描かれたもの。ビザンツ美術の発展を知る上で非常に貴重な宗教画の数々は、見る人を感動させずにはおきません。

鮮やかな赤で図式化された壁画が残る聖バルバラ礼拝堂鮮やかな赤で図式化された壁画が残る聖バルバラ礼拝堂
 施設名:ギョレメ・アチュック・ハワ・ミュゼスィ Göreme Açık Hava Müzesi
 住所:Gaferli Mah. Müze Cad., Göreme/Nevşehir
 営業時間:8:00~17:00
 休業日:無休
 料金:100TL
 アクセス:ギョレメの町から徒歩約18分。
 URL:https://muze.gov.tr

数多くの謎が残る
巨大地下都市

無数の通路が広がる地下空間無数の通路が広がる地下空間

 空からの気球ツアーが人気のカッパドキアですが、地下にもぐっての観光も同じくらい欠かすことができません。この地に住んでいたキリスト教徒は、敵の襲来などの非常時は、地下都市を避難場所として利用していました。驚くべきはその規模で、深いもので地下100m近く、何万もの人々が住むことができ、しかも地下都市同士をむすぶ秘密の通路まであったのです。まだ調査発掘途上の地下都市も多く、全容は解明されていませんが、カイマクルとデリンクユのふたつの地下都市はよく整備され観光客がよく訪れるところです。食料保管庫や礼拝堂、厨房、寝室など共同生活に必要な設備がすべて揃っており、身をかがめなくては進むことができない細い通路、敵の侵入をふせぐ巨大な円形の石扉など、効果的に防衛するための設備も見ることができます。

まるで蟻の巣のように地下に張り巡らされているまるで蟻の巣のように地下に張り巡らされている
 施設名:カイマクル・イェルアルトゥ・シェフリ Kaymaklı Yeraltı Şehri
 住所:Camii Kebir Mah. Eşref Ayhan Cad. No:46, Kaymaklı/Nevşehir
 営業時間:8:00~17:00
 休業日:無休
 料金:60TL
 アクセス:ギョレメから車で約30分
 URL:https://muze.gov.tr
 施設名:デリンクユ・イェルアルトゥ・シェフリ Derinkuyu Yeraltı Şehri
 住所:Bayramlı Mah. Şemşili Yolu Sok. No:15, Derinkuyu/Nevşehir
 営業時間:8:00~17:00
 休業日:無休
 料金:60TL
 アクセス:ギョレメから車で約40分。
 URL:https://muze.gov.tr