賢者は歴史に学ぶ!歴史入門#12Photo:Print Collector/gettyimages

世界の歴史が本格的につながり始めるのは15世紀以降のことである。この当時、スペインがイスラーム勢力を駆逐したまさにその年に、世界で「発見」されたのは何だっけ?特集『賢者は歴史に学ぶ! 歴史入門』(全14回)の#12は、「これが分からなきゃヤバいかもしれない」世界史の常識中の常識だ。(ダイヤモンド編集部 今枝翔太郎)

「週刊ダイヤモンド」2022年6月18日号の第1特集を基に再編集。肩書や数値など情報は雑誌掲載時のもの。

15世紀、つながり初めた世界で
発見されたのは何だっけ?

 世界史とは言うものの、実際に世界の歴史が一つのものとしてつながり出すのは、「意外と最近」のことである。

 14世紀ごろまでの世界史は、各地に地中海世界やイスラーム世界といった文明圏が存在し、文明圏の間のつながりは限定的だった。そんな世界が急速につながり始めるのは15世紀に入ってから。船という交通手段が発達したことで、それぞれの文明圏や地域でほぼ自己完結していた産業と経済が、お互いに補完関係を結ぶようになる。歴史学では「世界の一体化」と呼ばれる動きである。

 今回覚えておきたい世界史の基本は、この世界が一体化する中で起こったことだ。スペインがイベリア半島からイスラーム勢力を駆逐した年に、そのはるか西側で「発見」されたのは何だったか?

 この問いはかな~り簡単。ググらずに思い出してほしい!