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商品の認知拡大やファンの醸成など、企業のSNS運用にはメリットがいろいろあります。しかし、アカウントを開設しただけではフォロワーも増えず、担当者がやる気をなくしてなんとなく放置……という企業が多いのもまた事実。公式アカウントの運営には、最初にまず考えるべきことと決めておくべきことがあります。（ITジャーナリスト・スマホ安全アドバイザー 鈴木朋子）
SNS企業アカウントにありがちな展開
SNSでバズった話を聞くし、うちもSNSアカウントを始めておくか――それくらいの理由で、とりあえずアカウントを開設してみたという企業もあるだろう。
しかし、開設しただけではフォロワー数は増えない。投稿を繰り返しても、読んでくれる人は少数だ。しかし、投稿は続けなければならない。日常の業務では毎日投稿するほどトピックもないため、どうにか絞り出して投稿しても、反応はゼロ。「いったい何のためにやっているんだろう？」と疑問を持ち始める担当者。これでは、だんだんと投稿が減るのも無理はない。
こうした事態は珍しいことではない。公式アカウントの運営を行う担当者は、他の業務と並行してSNSを担当している場合も多く、意義や手応えを感じない業務は後回しになってしまうからだ。
