今年1月、樹脂製品の安全認証の不正取得が発覚した化学メーカー、東レ。6月の株主総会は「他に不正はない」と答弁し乗り切ったが、実は新たに重大な品質不正が発覚していた――。ダイヤモンド編集部は4月配信の特集『東レの背信』に続き、就任12年目となる日覺昭廣社長「公益資本主義体制」を追及する。特集『東レの背信 LEVEL2』は7月11日(月)から14日(木)までの全4回で、新たな品質不正や、日覺社長の本編集部に対する「反論文書」などを公開。東レの背信行為を明らかにする。(フリーライター 村上 力、ダイヤモンド編集部副編集長 重石岳史)
#1 7月11日(月)配信
【スクープ】東レ子会社で新たな品質不正、建築材料の不燃性能に疑義で国交省が調査着手
東レ子会社の東レ建材(東京都中央区、小川淳一社長)で、国土交通大臣から不燃材料の認定を受けている建設資材の一部が、20年近く不適切な生産方法で製造・出荷されていたことが、ダイヤモンド編集部の取材で分かった。今年3月に報告を受けた国土交通省が調査に着手している。
#2 7月12日(火)配信
【スクープ】東レ日覺社長が不正追及報道に怒りの大反論!社内向け「反論文書」の中身
6月の株主総会で、「史上最低」とされる6割の賛成しか得られなかった東レの日覺昭廣社長。求心力低下に神経を尖らせる日覺社長は、特集『東レの背信』に対し激怒。社内向けに怒りの「反論文書」を配信していた。
#3 7月13日(水)配信
【スクープ】東レ「お友達社外取」の利益相反疑惑を日覺社長自ら認めた!上場基準に抵触か
特集『東レの背信』に激怒した日覺昭廣社長が作成した「反論文書」。だがうかつにも、ダイヤモンド編集部が指摘した独立役員と東レの利益相反疑惑の取引を、自ら事実と認めていた。プライム上場基準に抵触する恐れも出てきている。
#4 7月14日(木)配信
【スクープ】東レ・水処理事業不正会計疑惑の深層、日覺社長の保身目的で「虚偽告訴」か
日覺昭廣社長の「反論文書」で唯一、言及がなかった水処理事業部の不正会計疑惑の深層。実は疑惑の取引に手を染めた社員は日覺社長の腹心で、東レが2019年に警視庁中央警察署に届け出た「印鑑偽造被害」は、日覺社長の保身のための「虚偽告訴」の疑いが浮上している。
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