やる気を維持する
「セルフトーク」の方法

 自分自身に対する標語は、いわゆる「セルフトーク」としての働きも併せ持つ。前述した研究によれば、標語は視野に入るだけでもモチベーションアップの効果が期待される。しかしそれだけでは心が折れてしまいそうなとき、セルフトークの力を借りると安心だろう。

「実際、セルフトークがパフォーマンスの向上に役立つことを示す証拠はたくさんある。特に、セルフトークが苦しい状況でもモチベーションと忍耐力をアップさせることは研究でも裏づけられている。セルフトークをするときは、肝心なことを短く具体的な言葉で何度も繰り返そう。目的の文言が長い人は、その要点を短い言葉にまとめよう」(『PEAK PERFORMANCE』より)

 仕事に疲れていたりスポーツに飽きを感じたりと、継続が難しくなってきたときは、心の中で標語を唱えてみてほしい。そうしたセルフトークによって、モチベーションやパフォーマンスの向上が期待できる。

 何度も繰り返して唱えるためには、やはり標語は簡潔で覚えやすいものがよいだろう。気持ちが入り過ぎてついいろいろ詰め込みたくなるかもしれないが、オリジナル標語をつくるときは推敲して、ブラッシュアップするのがお勧めだ。

【参考書籍】

書籍『PEAK PERFORMANCE 最強の成長術』(ブラッド・スタルバーグ/スティーブ・マグネス著、ダイヤモンド社)