米フロリダ州タンパ在住のスキ・ランさん(30)は、7月初旬にフィンテック保険のスタートアップ企業から解雇された際、新しい仕事を見つけるのに何カ月もかかるのではないかと心配した。「人員削減をしているスタートアップ企業の多さを目にし、確かに不安だった」。ランさんはこう話す。「総じて、しばらくは再就職が本当に難しくなると思っていた」会社の広範な人員削減の一環で解雇された2日後、彼女はビジネス向けソーシャルメディア「リンクトイン」に失業したことについて動画を投稿した。すると人材あっせん業者や採用担当者からのメッセージが受信箱に殺到し始めた。「採用や求人をしている企業の多さに正直、驚いた」という。2週間半の間に、7社の最終面接に進み、2社から内定をもらった。7月下旬に米薬局チェーン大手ウォルグリーンのリモート勤務のコピーライティング職を受け入れた。給与は前職より約50%高い。同社の商品広告に現代的でユーモラスなテイストを加えることを楽しみにしているという。
解雇後すぐに再就職 米景気減速の意外な現状
複数の会社から内定を獲得、給与アップのケースも
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