JAと郵政 昭和巨大組織の病根#10Photo:JIJI、松尾/アフロ

農協と日本郵政は、共に男性優位の組織であり、職員や利用者から“昭和丸出し”との声が上がる。そうした中、「どちらが時代の波に乗れているのか」をあえて判定するならば、勝者は農協か日本郵政か?特集『JAと郵政 昭和巨大組織の病根』(全15回)の#10では、女性管理職比率や稼ぎ方、さらには横領の被害金額などで、二つのレガシー組織を徹底比較する。(ダイヤモンド編集部 今枝翔太郎)

旧態依然の二大組織「昭和脱却度」対決
職員が横領した被害金額が大きいのは?

 津々浦々にネットワークを持つ郵便局と農協。それらの拠点は地元住民には欠かせないものとなっており、地域の経済や社会を支えている。

 しかし、両組織ともいまだに男性優位といわれており、職員や利用者から「体質が昭和のまま」との声が上がっている。

 では、時代の波に乗れている方をあえて判定するとしたら、どちらに軍配が上がるだろうか?

 次ページでは、農協と郵便局を傘下に持つ日本郵政の女性管理職比率や稼ぎ方、さらには選挙での集票力などで、どちらが優位にあるかを明らかにする。5番勝負の「番外編」として、職員が横領した被害金額も比較している。時代に取り残されているのは、果たしてどちらだろうか。