従業員への批判をロボットにさせる場合、そのロボットは笑顔を見せるべきだろうか?ロボットを利用している企業がその従業員との関係を悪くしたくないのであれば、笑顔は見せないほうがよさそうだ。管理者ロボットへの労働者の反応に関する論文の主著者、シンガポール国立大学ビジネススクールのカイ・チー・ヤム准教授は、このような状況では「ロボットを人間に似せると、実際には大きく裏目に出てしまいかねない」と指摘している。従業員と、彼らの監督や評価に用いるロボットとの間の関係性をどのように設計するかという問題への対応を迫られる企業は今後増加するだろう。米調査会社インターナショナル・データ・コーポレーション(IDC)は昨年11月、2024年までにグローバル2000(米フォーブス誌が選ぶ世界の大企業2000社)の80%が、「継続的改善が評価される職種において労働者を雇用、解雇、訓練するのに『デジタル・マネージャー』を利用しているだろう」と予測した。
解雇通告するロボット、人間に似せるべきか
従業員とロボットの関係、消費者とロボットの関係とは全く違う=研究
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