服を愛する人向けクローゼット革命(1)
「覚えておく」をアップデート

 まずは、覚えておく服と忘れても大丈夫な服をしっかり分けることからスタートです。大事なのは、「カタマリ感をつかむ」こと。着る服/迷う服/保存する服/その他アクションが必要な服。この4つのどれに分けるか判断してください。覚えておくのは「着る服」だけでOKなので、ぐっと負担が減ります。

●着る服
・今着る服(オンシーズン服)
・着るけど今じゃない服(靴下やインナーのストック/オフシーズン服/冠婚葬祭)

 メインのクローゼットの主役は、「着る服」です。「そんなの当たり前じゃん」と思われたかもしれませんが、甘いです。下記のように、「温度感の違い」を見極めてください。

○絶対着る
×着られたら着たい
×着るかもしれない
×着なさそうだけど捨てるのは嫌

「絶対着る」以外は、全て「迷う服」にしましょう。シーズン初めには「今度こそ着る」「出しておけば着るかも」といった甘い見通しを立てる人が多いので要注意。「着られたら着たい服」「着るかもしれない服」は一度その場で着てみて、着心地や鏡に映ったシルエットを確認してみてください。絶対着るか、捨てるのが嫌なだけか、瞬時にわかるはずです。

●迷う服
シーズンが来ても出さず、コンパクトにまとめて「オフシーズン服」と並べておきましょう。この方法なら、「やっぱり着たい」と思えばいつでも取り出せます。そして、次の衣替えまで冷却期間を設けて、愛する服とサヨナラする覚悟を決めるための工夫でもあります。繰り返しますが、シーズンが来たからといって全ての服を表に出さなくていいのです。「絶対着る服」が埋もれて存在を忘れてしまうことの方が大問題です。