日米韓と日韓の首脳会談を
11月中旬に検討か

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 10~13日にはカンボジアで東南アジア諸国連合(ASEAN)関連首脳会議、15~16日にはインドネシアで20カ国・地域首脳会議(G20サミット)が開催される。

 これらの一連の首脳会談の機会を利用し、朝日新聞は「日韓の正式な首脳会談を検討している」、読売新聞は「日米韓首脳会談を行うことで調整している」と報じている。

 3日、日韓・韓日議員連盟は3年ぶりにソウルで対面による合同総会を開催し、北朝鮮の核・弾道ミサイルの脅威に対処するため「両国関係を速やかに正常化し、議員間の安保対話を推進することで意見を共にした」。また、両連盟はこの日発表した共同声明で「両国首脳の『シャトル外交』を復活させるため、両国議員が環境整備に努めることにした」と明らかにした。

 日韓の首脳会談を危機自体が生じたときに行うのでは間に合わない。日韓軍事情報包括保護協定(GSOMIA)を復活させ、情報共有体制を強化することも不可欠である。日韓関係の修復が急がれる。

(元駐韓国特命全権大使 武藤正敏)