地熱エネルギーの生産拡大に向けた技術開発を、スタートアップ企業や研究者グループが進めている。地熱発電所は、地下の熱水の貯留層から蒸気を取り出し、それを発電タービンやパイプに流して建物を暖める。地熱発電は二酸化炭素をほぼ排出しないと言っていいエネルギーだが、深く掘るほど掘削コストが高くなり、技術的にも難しくなるため、普及は限定的だ。そのため、地熱発電所の多くは、米国やフィリピン、インドネシア、トルコ、ニュージーランドの一部など、地熱が地表に近く、利用しやすい場所にある。蒸気を供給する井戸の深さは通常1~2マイル(約1.6~3.2キロメートル)ほどだ。国際再生可能エネルギー機関(IRENA)によると、こうした国々は2021年に世界の地熱発電容量の約7割を占めていた。
地熱発電普及の鍵 「深部地熱」開発に投資マネー
地中の深い場所にある地球エネルギー、新しい技術が利用を可能に
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