――筆者のウォルター・ラッセル・ミードは「グローバルビュー」欄担当コラムニスト ***  中国やロシア、イランといった修正主義的な大国の台頭によって、自己満足から目が覚めた西側の同盟諸国は今、重要な真実を思い起こしつつある。平時には戦争に備えなければならないということだ。しかし逆もまた真なりで、戦時には平和に備えなければならない。  ロシアのウラジーミル・プーチン大統領がウクライナで始めた戦争は、1945年以降の欧州ですでに最悪の紛争となっており、なお激しさを増している。