米連邦準備制度理事会(FRB)はインフレ退治のため、14日に政策金利を引き続き0.5ポイント引き上げる構えだ。だが、2カ月連続で物価上昇圧力が緩和したことで、来年初めに金利をどこまで引き上げるかを巡る議論は一段と難しい判断を迫られそうだ。米労働省が13日発表した11月の消費者物価指数(CPI)は前月比0.1%上昇、前年同月比7.1%上昇となり、それぞれ伸びが大幅に鈍化した。FRBは、インフレの先行きをより正確に見極める指標として、総合CPIよりも食品とエネルギー分野の変動を除いたコアCPIを注視している。過去3カ月間のコアCPI上昇率は年率ベースで4.3%と、およそ1年ぶりの低水準となった。FRBは13日、2日間の日程で連邦公開市場委員会(FOMC)を開始。これに先立ち、FRBは過去4回連続の0.75ポイントの大幅利上げを経て、今回の会合では政策金利を0.5ポイント引き上げる意向を強く示唆してきた。そうなればフェデラルファンド(FF)金利の誘導目標レンジは4.25~4.5%と、15年ぶりの高水準に達する。
FRB利上げの行方、インフレ鈍化で熱帯びる議論
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