会計監査大手アーンスト・アンド・ヤング(EY)は監査会社とコンサルティング会社の2つへの分割を計画しているが、経営陣は代替案も検討していることが明らかになった。資金調達コスト上昇や成長鈍化の可能性を踏まえ、分割構想を再考している。事情に詳しい複数の関係者によると、経営陣らはコンサルティング部門の売却を模索する中でプライベートエクイティ(PE)投資会社と協議している。選択肢としては、PEファンドの支援を受けながらの新規株式公開(IPO)を含む私募債の活用や、2023年末としている分割完了の目標時期を先送りすることなどが出ている。EYは分割計画を前に進めており、14日には分割で誕生するコンサルティング会社のトップにカーマイン・ディ・シビオ氏が就任すると発表した。シビオ氏はEYのグローバル会長兼最高経営責任者(CEO)で、同計画の立案に携わった人物だ。
会計大手EY、分割計画の代替案を模索=関係者
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